2010年10月6日水曜日

第8回 質的研究集中ワークショップ アンケート(質的)

まず4日間貴重な学びと経験の場を作ってくださり、ありがとうございます。西條先生「構造構成主義とは何か」は2年ほど前に読んで、頭の片隅にそれこそ関心があったのですが、質的心理学会のHPでこのワークショップを発見し、実際に参加して想像をはるかに超えるいい体験ができたと感じています。
   
特によかったことは、自分の中で関心をあきらかにし、それを育てて研究にあたるということです。自分のなかで、関心の種を見つけたらデータ(資料や生データ)にあたりながら、関心を膨らませて最後に花を咲かせるというイメージです。関心の種を育てる喜びは、自分の楽しみであり花は自分とともに人に見てもらってその姿を共有するとも言えるでしょうか。(美しい花が咲くとも限らないのですが。無事育って次の種が取れれば関心が継承されます。)関心ということに注目すると質的・量的といわれる研究法の是非みたいなもの
が瑣末なものに思えてきます。関心と現象との間を橋渡しするものが研究法であり、大切なのは現象にどのぐらい迫ることができるのか(予測性と制御可能性が評価の視点を提示してくれます)に尽きるのだ思いました。研究に対してこうした視点を得たことは、自分がこれから修論を進めていくうえで、大きな糧になると思います。
   
ワークショップはメンバーそれぞれが様々な関心のもと、自分とは異なるフィールドで活動されていて、視点の豊かさと深みにとても良い刺激を受けました。プロセスを一通り経験することが目的であることからすれば、おのずと時間的にも限界があるわけで、グループとしての輪を保ちながら、4日間関心を維持することは難しい作業でもあります。違った見方をすれば、私にとってはグループダイナミックスのトレーニング(意外と厳しい)といった側面もあったかもしれません。最後に西條先生の5つのグループの方向をチェックし、状況に応じて介入していく姿を見ていて、正直その体力に感心しました。ここで言う体力とは肉体的なものもさることながら、研究をする体力も指しています。困難な状況から現象を説明する理論を立ち上げる力を実際に体感できたこと、これは活字では到底読みとれない良い学びだったと思います。 [看護師]




【WSについて】
① WSのスケジューリング、講義、レジュメはグループワークのしやすいように練られており、限られた時間で「グループワークを通じて質的研究を体験させる」という企画者の意図を感じた。(この意図(目的)に合わせてWSが組み立てられ、その目的は果たされたと思う)
② 全体の人数や1グループあたりの人数もちょうど良く、何よりも、グループ分けが上手くいっているように感じた。(西條先生が最後におっしゃっていたように)全く異なる背景を持つ人間が集まって、RQ作成から発表に行き着く、これはすごい事だと改めて感じたし、どのグループも空中分解せずにやり遂げたことは参加者のモチベーションが高かったことの表れだと思う。
③ 多くの参加者は「質的研究=GTA(M-GTA)」と思い込んでいる、もしくはGTAを前提に質的研究を考えているのでは?と胸に秘めながらWSに参加した。西條先生の説明には、そのような思い込みや前提を植え付けるような発言が無く、不必要にGTAという言葉を出さないようにしているように見えた。教える側のこのような配慮は、聴者に「質的研究=GTA(M-GTA)」という印象を与えず、聴者がニュートラルに質的研究を捉える事につながると感じた。


【グループ内について】
①私は、半構造化面接とGTA(M-GTA)は未経験であったが、グループ内に経験者がいたので段取り良く進行した。ただ、テクストをテクストのまま抜き出すという手続きを当たり前のように進めている光景に違和感があった。これは概念の出所を明らかにするために必要な手続きで、確かにデータにグランデットであるが、不必要に文脈を削ぎ落としてしまう可能性を秘めた作業でもある。その点について、皆さんがどこまで自覚的に進めているのかが分からないため、半信半疑でグループワークを進めていた所はあった。このことは、『ライブ講義質的研究とは何か』に記述されていた内容かもしれないし、WS講義でも触れられたかもしれないが、グループ作業をしてみて身をもって気がついたことであった。
②想像した以上に、グループメンバーが寛容だった。私自身の発言も含め、『え?そりゃないだろ…』と思うような発言に対し、大人な対応をしていただきました。他のグループでも似たような事が起こっていたと思うが、うまくバランスのとれた班になっている事に驚きだった。
③発表直前の考察スライドを作成する段階でグループ内の対立を感じた。時間的猶予が無かったため、IT担当の私は、考察の手書き原稿をPCに打ち込みに専念した。この時、ディスカッションに加わらずにいた私には、出来上がった手書き原稿の意図が全く分かりませんでした(主語や述語が抜けている、内容の飛躍など)。もう少し言い方を考えれば良かったのだが、私はストレートに「この原稿の意味が分からない」と言ってしまった。それから、グループ内でのやり取りがぎくしゃくしてしまったように感じた。さらに追い打ちをかける痛恨のミス「データの上書きミス」。正直、逃げ出したくなった。西條先生の「書き直すことでより洗練された考察になる」という言葉に救われたこと、皆さんの協力を得られたことで、考察を練り直し、何とか発表に漕ぎ着くことができた。

インタビューアーの経験をさせてもらえたこと、発表と質疑応答の機会をもらえたこと、全く背景の違う人達との共同作業、ありとあらゆる事が他流試合であったため、様々な気づきを得ることができました。学問的にも人間としても貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました。[教務職員]



(1)すぐグループ分けをしていただいて、グループで活動する時間が多かったのでワークショップに入っていきやすかった。1グループ8人、全体で40人というワークショップの人数もちょうどよかったのだと思う。
(2)それぞれメンバーのモチベーションが高かったし、目的意識を共有できたので、活発にディスカッションできてよかった。最初は遠慮しながらの発言も、時を経るに従って、リーダーシップを取ってくれる人、意見をまとめてくれる人等、グループ内での関係性も発展したと思う。実際に「やってみる」ワークショップは学びが大きいと思ったし、全員が体験できたというのはよかった。違う職種というか、違うバックグラウンドの人との交わりだからできたのかもしれないな、とも思う。自分と同じ職種だけだと考えが拡がらないというか、立ち位置を変えられないというか、いつもの狭い自分の領分にいて、新しい考えとかできなかったかもしれない。
(3)西條先生は話しかけやすいオーラがあって、些細なことでも「聞いていいかな?」と躊躇せず質問できてよかった。欲を言えばもっともっと西條先生とディスカッションができるとよかったなと思う。でも西條先生のワークショップに対する姿勢というか、各グループへの対応を拝見して、研究者として素敵だなと感銘しました。自分ももっとがんばらないといけないなぁと思うことが出来ました。一番印象深かったことは、本にサインをいただいたときに、「研究ができても志がないと意味がない」という言葉を聞いたことです。志があれば、がんばっていけるかもと思えたので、苦手な研究をもう少し好きになってみたいです。実際はもっと講義で
(4)研究のプロセスを4日間で最初から最後まで踏むことができたのは、とてもよかった。本で読んでわかったつもりでいても、実際に動いてみると、なかなかうまくいかないということが実感できたし、苦労した甲斐があったと思う。[教員・大学院生]



・インタビューから逐語録を作り、分析するところまで実践形式でさせていただけるとは予想していなかったので、すごく大変でしたが、本当に勉強になりました。
・ 参加人数、グループの人数などは適正だったと思います。
・ 8人が共同作業をするにあたり、しばしば意見が対立したり、まとまらずにストップすることもあったのですが、西條先生の絶妙なまとめとリードでなんとかまとまりました。自分の言語化や概念化には癖があるというか、ボキャブラリーや価値観にとても縛られているんだなあということが、他者の意見を聞くことで分かりました。
・ 8人の結束力はとても強いものになったと感じています。
・ 量的研究とは異なり、この質的研究はなかなか教科書を読んでもやり方がわかりづらいことが多かったので、実践形式の学びが、今後ひとりで研究をやっていくときに自信になりました。 [医師]



濃く、楽しく、充実した時間でした。大きな収穫は、「チームアプローチ」の豊かさ、そのものを体験できたことです。
はじまったときは、はじめてお会いした方々と、研究する、ということはどのように展開していくのか、想像がつき難かったですが、先生のおっしゃった「ワークショップの原則」が道しるべとなりました。この原則に則っていくと、誰かの発言は、必ず次の発想の呼び水となり、チームの考えの豊かさにつながっていきます。まさに、「○人集まれば文殊の智慧」のごとく、8人で取り組んでいる意味、ひとりひとりの力の大きさを実感しました。そして、たびたび異なる意見が林立しましたときも、ひとつの研究を創り上げる、という目標に向かって、発展的な方向に解決していく、という過程を体験することができました。このことは、私が仕事でかかわる現場の「チームアプローチ」を振り返る好機となりました。問題があったときは、なぜうまくいっていないのか、現状の問題が分析でき、さらに、さまざまな対立があっても、「患者がよくなる」という共通の目標があれば、発展的な解決が望める可能性がある、という希望と確信にもつながっています。参加後、職場のチーム内での自分の行動が変わった、と感じていますので、ワークショップに感謝する日々です。
先生が、受講者が自分たちの力を出していけるようなかかわりをしてくださったことも印象的です。私たち8人の考えを丁寧に解釈し、上手に整理し、次の一歩を導いてくださる、先生の姿勢が有り難かったです。そして班の方たちとは、それらの体験を共有したからこそ、のつながりができたと感じています。
研究に関しては、ひとりで試行錯誤しながらはじめていたところでした。私の立ち位置は、医療サービスの消費者である、患者さんにサービスを提供することであり、その向上策のひとつが、たまたま質的研究だった、という経緯です。今回、「客観性」という縛りとは異なるところに研究する意義を見出すことができました。そして、方法論は重要ではあるが、最も重要なの研究関心である、という基本に立ち返り、自分の感覚や思考を振り返ることができました。 [作業療法 リハビリテーション]




・自分達で問いを立て、リサーチクエスチョンをつくるところから始めたこと
で、いつもそこに戻ることが出来たと感じています。与えられたRQであったとすればあれだけのエネルギーを使って出来たか疑問です。そこからもRQの大切さを感じることが出来ました。

・ 私のいた2班はグループダイナミックスが有効に働き、いいディスカッショ
ンができたと思っています。また、3日目のワークショップが1週間しかなくかなりハードでしたが、メールでの励まし合いながら行ったことは大きな力になりました。(かなり頻繁なやり取りをしていました)また、グループメンバーがかなりはっきりとした目的意識を持って参加されていたのでいいディスカッションが出来ことと、お互いの思いやりを感じていたので、安心して意見交換が出来ていたのではないかと思います。人の発言に対して徹底した否定をしないことや特定の人が話すことなどはありませんでしたので。

・ワークショップでは先生は必ず方法を説明されてから行ったので、やりやすかったです。また、おやつを食べながら可であったこともリラックスしながら出来たと思います。
 
・話し合いの人数が少し多いかなとも感じましたが、実際の話し合いを始めてみるとそうでもなく、意見を言わない人もいなくいろいろな人の意見が聞けてよかったです。
 
・ 質的研究は量的研究とは違い、検証ではなく新たな理論の構築であることが
よくわかりましたし、大変ですが、面白さも味わうことが出来ました。自分の研究の時には、インタビューはこれくらいの人数にしようとか、具体的なイメージも出来ましたので、実際に自分の研究を行うときのかなり参考になりました。[学生(修士課程1年)]




これまで教育関連のワークショップにいくつか参加してきましたが、質的研究集中ワークショップはとくに、多くの示唆に富む充実した内容だったと感じています。参加者の興味関心や問題意識、コミュニケーション能力、いずれもレベルが高く、知的刺激をふんだんにいただきながら、気持ちよく楽しい4日間を過ごすことができました。グループ内の役割分担に関しては、IT担当者の負担が大きかったように思いますが、拝見する限りでは、楽々とこなしてくださって、順調に作業を進められたことに感謝しています。メンバーのみなさん、インタビューに答えて下さった方々、いずれからも、貴重な体験談を伺うことができた点、唯一医療従事者ではない私にとっては良い経験となりました。
以前から、「ことば」そのものへの興味関心、さらにその取り扱い方、人の内面をいかに捉えるか等々の点で、専門分野は大きく異なるように見えてはいても、医療従事者の方々とは、同じ土俵で話し合える面が多いように感じていましたし、そうした機会をもちたいと考えてもいました。今回はワークをこなすことに必死で、かつ、私自身の不勉強もあり、実際の議論にまで進むことはできませんでしたが、今後につながる出会いに恵まれたことを嬉しく思っています。[ 助教  ]



4日間で、問いを立て、インタビューを実施し、分析するという内容はとても大変でしたが、自分でやったからこそ身につくことばかりで、このようなワークショップの形式はよいと思います。グループワークについては、メンバーシップをはぐくむのに大切な点を西條先生が繰り返し、強調してくださり、また、先生自身がカジュアルな態度で参加者を平等に扱ってくださったので、この点はとてもすばらしかったと感じました。グループワークの前提条件をきっちり設定していただいたので、参加者もそれをふまえた態度を心がけていました。そのため、緊張が高まる場面も、お互いの気遣いで対立や停滞を避けられていたように感じました。特に学べてよかったことは、概念名をつけてから、抽象度をあげていく作業を共有できたことで、こうやってやるのか、と実感できたことです。[未記載]


・初日の最初のほうで西條先生から「ワークショップは講師が一方的に参加者に教えるものではなく、講師と参加者が共同でつくりあげていくもの」といった旨の言葉があったと思うのですが(ちがっていたらすみません)、それによって、ただ受動的に教わるのではなく積極的に学ぼうというモチベーションが高まったように思います。
・グループワークをはじめるにあたって、最初に「ルール」が明文化されていた(うなづきを大切に、偉い人が若い人に仕事をおしつけない、強い立場の人は周りへの配慮を、など)。そしてそのルールを4日間通じて最初に確認した。ふだんなんとなくはわかっているつもりのようなことを強く意識したことで、グループワークにおける自分や他のメンバーの振る舞いに注意が向いて、いつもとは少し違う振る舞いになったと思います(良い意味で)。
・最終日の最後にそれぞれのグループが研究を発表するという場面についてです。発表者にとっては考察をきちんとしてそれを発表するという場面であり、一方で聴衆者にとっては、自分とは違った関心をもった他者の研究発表にいかに接するか、という場面であったと思います。私自身、その直前まで自分のグループの発表をどうするかといったことであたまがいっぱいで、いざ発表会になっても、あたまのなかは、自分たちのグループの発表はどうだろうということのウェイトが大きかったように思います。今振り返ると、あの場面において「発表」だけでなく、聴衆者として、他者の関心・研究にいかに接するかということにもう少し意識が向いていたら、発表者に対してもう少し建設的なコメントが出来たのではないかと反省しています。
・懇親会が非常に楽しかったです。4日間で研究の最初から最後までを一通りグループで成し遂げたという達成感が強く、まるで学生時代のサークルの打ち上げのような感じで楽しかったです。
・今後、自分の関心を生かして研究をやりたい、なんとかやれそうという気持ちになれた。これはとてもうれしいです。[非常勤カウンセラー ]



 ワークショップという形式を採用しているため、参加者たち自らで考え、質的研究の一連を学べたことは大変有意義でした。また、グループのメンバーにも恵まれ、これだけ多種多様なメンバーと一つの事を考え、議論することは価値が高いと感じました。講師の西條先生の持つ雰囲気がゆったりとしていながら、一つ一つの言葉を考えながら紡ぎだす姿勢に感銘を受け、自分への刺激となりました。3日目は、あれだけの長時間ずっと考え続けたためか休止状態になってしまいましたが、8名というメンバー人員がうまく、止まってしまう人と、活動できる人と交互にすることができたのは良かったと思いました。




質的研究は実際に自分で行ってみないとわからないので、今回はそれを体験できる貴重なワークショップでした。参加者は皆、モチベーションが高く、優秀な人達でした。できれば、初日、同じ班以外の参加者の自己紹介があった方がよかったかもしれません。せっかくあれだけの人が集まったので知り合うよい機会でした。 [教員]


各分野でご活躍されている方々と、少人数のグループでひとつのRQに沿って実際に質的研究を進めていく過程がとても勉強になりました。「ワークショップの原則」に書かれているように、私自身の意見も建設的なやりとりになるよう捉えてもらえたこともよかったのですが、さまざまな専門性を持った方の意見や、考え方、課題への取り組み方がたいへん勉強になり、刺激となりました。(班長さんの途切れない集中力と議論のまとめ方、次々と出てくる「しなければいけないこと」への皆さんの積極的で迅速な取り組み、仕事ができる人たちだろうなと思いながら見ていました。)
グループに分かれて取り組んだRQそのものは、全く自分の関心や研究分野とは離れたものでしたが(様々な分野の参加者が集まって、質的研究のプロセスを体感することが目的なので当然ですが)、ワークショップで学ぶことと並行して、自分の研究分野での論文の枠組みを考えることができました。これから研究を続ければ続けるほど、勉強しなければいけないことが出てくるとは思いますが、先生が仰っていたように、自立して研究できるようになるような気がしました。

講師の教え方が、あまりにも自分のスタイルとは違ったものだったので、授業運営についても学ぶところがありました。私はとにかく90分の授業で無駄な時間が一瞬でもないように、つねに受講生(の脳)を動かして…というスタイルで授業をしようとしています。寝られるのが怖い、ということもありますが。しかし、先生のセミナーでの、講師自身が考える間、話と話の間、受講生自身が考える間など、ゆったりとした時間でしたがその間にも多くの学びがありました。うまく受講生に考えさせる講義とはこういうものかと大変勉強になりました。[講師]


自分がテーマとする研究テーマに対しては質的研究法が良いだろうと思っていたのですが、身近には質的研究を行っている研究者がおらず、今回のWSに参加しました。獲得目標として、「SCQRMとはどのようなものか説明できる」「自分の研究テーマで研究計画書が作れる程度の質的研究の理解度をあげる」という2つを掲げ参加しました。
 実際に参加してみて、一番印象に残ったことはグループワーク(GW)の濃さ、です。このWSのGWが占める時間もかなりのもので、講義など受身的なものというより自分たちで作り上げていく能動的な、主体的なWSだったと感じました。その良い面としては、「百聞は一見に如かず」の言葉通り、自分たちで研究を進める作業をしていくので、研究過程で何が難しく、どう解決していけばいいか身にしみて実感できます。4日間という短期間で集中してやっていく中で研究作業の疲労感も存分に味わうことができました。グループでの議論が行き詰った時は本当に疲れました。しかし、その分SCQRMを“知っているだけ”の知識ではなく、“実践できる”知識として体験することができたと思います。悪い面としては、質的研究についてはほぼ素人の班人だけで議論を進めていくので、ポイントを外した議論展開、何が悪いのかさえ分からない状況に陥りやすかったということです。しかし、西條先生が要所要所で班をまわり、助言を入れてくださったため、なんとか最終日までにテーマを構造化してまとめることができました。
 この4日間で、上記に挙げた獲得目標は、自分としては十分達成できたと思います。WS参加後、SCQRMに関する書籍を読んでみましたが、その理解度はWS参加前に比べると桁違いに上昇しています。これから自分で質的研究を深めていく上での土台作りがかなりできたのではないかと思います。
 まだ私は、研究の世界に足を踏み入れて間もない質的研究初心者です。もちろん、これからも研修をして論文作成まで行うためには、まだまだ学ばなければならないことが多いですが、今回のWSが非常に効果的なスタートダッシュになったと確信しています。ありがとうございました。[医師]